スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【6/5 深夜】夜を駆ける 

こないだ、詠唱兵器のお古をごそっとあげたら

こんな招待状がきた。
差出人は匿名希望だから内緒。


プチジェットコースターへのご案内、内容はシンプルで
自転車の後ろにのっけて街を疾走した後、長い坂を一気に滑り降りてくれるらしい。



動力源は話しかけない限り黙ってる、素敵な仕様。
トゥルルルル、午後23時に電話で呼び出して。


「帰りたくなるまでの、初回無料サービスってやってたりする?」


電話口からは承りましたって声。
今いる場所に30分以内に参ります、お待ち下さいって電話が切れた。


だから、動きやすい格好に着替えて待つ。

ジーパンと長袖のチュニック、靴はスニーカー。

カフェの屋根裏部屋、最近になってここで寝泊りできるように色々持ち込んでるから一人暮らしと変わらない。


腕時計を見ると23時20分、出歩く時間ではないけれど。

携帯電話がワンコして切れた、外を確認して自転車が一台あるのを確認して下へ降りていく。


自転車の後ろ、荷台にあたる部分に後ろ向きに乗って動力源に背中を向けて出発進行。


誰もいない市街地を自転車が疾走する、風が気持ちいい。

景色がどんどん流れていく。

高台の方へどんどん自転車が登ってゆく。
動力源の、息が切れる音が響いている。

途中で自販機に寄ってもらって動力源にエネルギー補給と休憩を。
それから再び登っていって。

夜景が綺麗な場所につく。

でもあたしは相変らず動力源と背中合わせのまま街の明かりを見ていた。

それから、坂道を一気に滑り降りる。


後ろ向きに流れていく風景に歓喜の声を上げて笑う。

何も話さないまま夜を駆ける。


カフェに帰ってきたら2時。

自転車から降りて、ありがとうって声を掛けて。

動力源がすごく嬉しそうに笑うから、つられて笑って。

またのご用命をいつでも、明日でも明後日でもお待ちしていますって言って去って行く姿を見送って自分も屋根裏部屋のベッドに倒れこむ。


おやすみなさい、夢の中。





夢の中 女の子が 立ち竦んだまま 光を探して 

 よかった 今日は  泣いてないのね



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。