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【7/6】 七夕前夜 

七夕に誘われてからの数日間、江間と蜜琉はどこがいいかずっと相談していた。


「色々行きたいものねぇ!屋台も見たいしーそれから・・・!」

「あ、じゃあさじゃあさ!その後でコレいかねェ?」

そう言って、江間が指差したのは海で花火をするというものだった。
七夕の夜の締めくくりにはもってこいの楽しみ方だ。

「あら、素敵ねぇ!浜辺で花火なんて・・・泣き砂の浜辺なのねぇ。うん、これ行きましょう!」

「ン、じゃあコレねェ?屋台見た後に花火買ってけばいいし!」

放課後の食堂で向かい合いながら、明日に迫った七夕のお祭りの計画を立てる。実際に行くのが一番楽しいけれど、相談している時間も楽しいものなのだから。

当日は浴衣でとか、何時に迎えに行くからとか話を続けている二人にくすくすと笑いながら声を掛ける人物がいた。

「いや、失礼。楽しそうだったものだから、ついね」

そういって笑うのは浜本英世、蜜琉が戦闘楽団デスパレードで出会った友好先の団長であった。その後、蜜琉がカフェを開いた時に友好を結んでくれたり、仲良くしてくれている人物だ。

「あら、英ちゃんじゃないの!そちらは・・・彼女さんかしら?」

顔を上げて見ると、浜本の後方にちょんっと控えているセミロングの可愛らしい女の子がいたのでそう返事をする。

「浜本先輩の彼女さん!?わー、初めましてなんだぜ!」

「うむ、こちらは野田・千絵子君だ。玖凪君に紹介する機会がなかなか取れなかったからね、見かけたから声を掛けさせてもらった次第だよ」

「初めまして・・・!野田千絵子と申します。」

浜本の横で、ぺこりと頭を下げて野田が自己紹介をしてくれる。二人に、立ってないでこっちに座んなさいよぅ!と椅子に座らせて蜜琉と江間も自己紹介をする。

「千絵子ちゃんねぇ、よろしくね!ふぅん、これが英ちゃんの大事な彼女さんねぇ」

「溺愛してるって聞いてたンだけど、お似合いだよねェ!」

「・・・!で、溺愛なんて、あのそんな!浜本先輩もなんとか言ってくださ・・・!!」

「あんまり千絵子君をいじめないでやってくれるかい?まぁ、見ていて可愛いから私はいいけれど」

しれっと惚気る浜本や、恥ずかしがって拗ねたりする野田をからかったり、お返しとばかりにからかわれたり(主に江間が)しながら和やかに話を続けていた。
明日の七夕の話題になって予定を聞かれて先ほどまで二人で話していた浜辺で花火をすると言うイベントに行くと伝えると、

「ふむ、君達も泣き砂の浜辺で花火をするのか・・・もしよければ一緒に花火しないかい?私達もその浜辺で花火をする予定だったんだ・・・如何かな?」

「あらいいわねぇ!あ、でもお邪魔じゃないかしら?」

「オレはオッケーだよ!浜本先輩と野田さえよかったら!」

「私も、先輩たちと一緒に花火したいです!きっと楽しいですよ」

「決まりだね、では明日浜辺で会おうか」

珍しい組み合わせではあるが、楽しくなるのは間違いないだろう。

「おや、飲み物が切れてしまったね。私が買ってこよう」

「あ、オレも行くよ!レディ二人は待ってるといいんだぜ!」

二人が離席して、今度は女の子同士の会話になる。好きな果物だとか、カキ氷はこの味がいいとか。
そんな他愛もないお喋りをしている時に、蜜琉が野田に今のマイブームと言うセリフを言った。

「これをねぇ、逆に女から男に言うとおもしろいと思うのよねぇ」

「・・・素敵です!私も言ってみたいです、それ」

じゃあ・・・とこそこそと女同士で秘密の話をしていると男性陣が戻ってくる。

「なンの相談してんの、店長」

「・・・玖凪君、千絵子君にあまり悪い事を教えないでおくれよ?」

「何にも悪い事なんて教えてないわよぅ!女同士の秘密の会話よぅ?」

「そうです!女同士の内緒です!玖凪先輩は悪い事なんていってないですよ?」

江間と浜本の視線に笑顔で返しながら答える。飲み物を受け取って、もう暫らく話をしてから席を立つ。
では明日、と約束をして江間と蜜琉は二人に手を振ってカフェに向かった。


明日は、すぐそこに。

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