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夏祭り、射的、盆踊り 

夏休みのほんの数日前、カフェにて蜜琉が有志を募って盆踊りに行かないかと切り出した。

もちろん、行きたい人・都合の合う人で、と付け足して。
そんな誘いに元気よく乗ってきたのは雪白・ハクヤだ。

「行く!いくいくー!!楽しそうじゃん!」

「お、俺も行きたいな・・・!喫茶店の皆で夜店見たりとか・・・」

控えめにその隣で神風・忍も同意する。

「う・・・、参加したいけど・・・!ちょっとまってぇ~」

真田・碧がものすごく真剣な顔で悩んでいる、保護者に了解を得るべきか考えているのだろうか。

「ああああ!!!参加してェ!!こんなダンサブルな祭りがあるなんて!」

江間・良将が目を輝かせながら立ち上がる。

「あたしも行けたら行くわっ!!ギリギリになるかもしれないけども!」

織純・咲弥が前回の折に行けなかった分も楽しんでやるんだからと意気込んだ。

「じゃあ、皆行けたら当日の18時半くらいに集合って事でいいかしらねぇ?」

蜜琉がにこにこしながら予定を纏め上げる。全員それに頷いて同意する。

夏が加速度を増してゆく、7月後半のお話。

暑い夜の熱い盆踊り
当日、蜜琉は先日の七夕の時に着ていった浴衣に袖を通して少しだけ帯の結び方を変え、準備を済ましていた。

帰り際に、江間が迎えに行くからと言ってくれたのでありがたく好意に甘える事にしたのだ。
予定の時間になって携帯が鳴る前に蜜琉はカフェの外に出る。
もうなんだか慣れっこになってしまったお迎えの自転車の後ろに乗り、皆がどんな浴衣で来るのか楽しみだと話ながらまだ明るい道を往く。

待ち合わせの少し前について、自転車を邪魔にならない場所に場所に置いて歩く。
会場入り口ではすでに人が集まり始めていて、祭りの賑わいを示していた。

「皆まだかなァ、早く屋台見て回りたいんだぜー!」

「もうすぐじゃなぁい?・・・あ、ほら」

祭りの喧騒に押されてテンションがあがっている江間に、蜜琉が目線で促す。その先には、神風と雪白が浴衣姿で仲良く手を繋いで歩いてくるのが見えた。

「いいなー・・・」

ボソリと江間が漏らしたが、その声は喧騒に紛れて誰にも届かない。

「ねぇ、忍ちゃんがナチュラルに女物の浴衣なんだけど違和感ないわよねぇ・・・!」

蜜琉が江間にこっそり耳打ちする。今更のように気が付いたのか江間もほんとだッ!と耳打ちして返す。
その様子を見付けて、神風と雪白が蜜琉たちの所までやってくる。

「こんばんは、蜜琉先輩、良将先輩・・・!」

「よーっす!何こそこそ話してんだよー、江間のえっち!」

きゃいきゃいと、子犬がじゃれるように江間と雪白がスキンシップを始めると、後ろから声がかかる。

「おっまたせー!にゃはは♪なんとか間に合ったよー!」

真田が何時の間にか背後に立っていた。

「碧ちゃんも結構神出鬼没よねぇ」

蜜琉が笑うと、江間もそうだそうだと頷いた。
待ち合わせ時間から5分が過ぎようとした頃にカランコロンと下駄を鳴らしながら、

「ごめんなさーい!待たせちゃった!?」

急いで来たのか少しだけ息が上がっている、織純だ。

「だいじょーぶッ!それにしても皆、浴衣かわいーねェ!」

江間がニコニコしながそう感想を述べる。女の子が綺麗に着飾ってるのを見るのは誰でも楽しいものだ、ましてや普段は学校とカフェでしか見ないのだ、浴衣姿なんてそんなに見れるものでもない。

「ほんとねぇ、皆いつもと違っていい感じよねぇ」

皆心なしかいつもよりテンションが高めなのは気のせいじゃないはず。
色んな夜店を見ながら皆はぐれないように固まって歩く。

射的屋の前で、皆で射的勝負をしようと提案してハクヤが立ち止まる。
もちろん、それに意を唱える者などおらず全員で欲しいものに狙いを付ける、早いもの勝ち勝負だ。

結果、一番取り易い物を選んだ江間が勝者になった訳だが。

「くっそーー!江間に負けちまったーー!!!」

「ふっふっふ、このオレの華麗なる技に参りましたって言うといいんだぜッ!」

「ま、まぁまぁ・・・!ほら、ハクヤも欲しかったの取れたんだし・・・な?」

悔しがる雪白を神風が慰める。

「んっふっふー、この咲弥様にかかればこんなのちょろいちょろいっ!」

織純が狙ったとおりの編みぐるみを手に入れてご機嫌そうに笑う。

「にゃはは♪皆欲しかったもの取れてよかったねー♪」

特に欲しい物もなかった真田は他の者の援護射撃に回っていた。

「ありがとねぇ、碧ちゃんのお陰でこれ、取れたわよぅ」

蜜琉が嬉しそうに碧に笑いかける。真田はにゃはは、と少し照れ臭そうに笑った。お礼に、と蜜琉が綿飴をひとつ真田に渡す。

空が赤から薄紫、そして夜の帳が降りるまで散々屋台を冷やかしたり、飲み食いをして楽しんだ。

「こっからが本番だよねェ!」

大人の盆踊りに参加したがっていた江間が弾けた様な笑顔で皆に向かう。

「せっかくだものねぇ、皆で踊っていきましょうか!浴衣着崩れちゃうかもだけど、後で直せばいいわよねぇ」

蜜琉が笑いながら言うと、神風が受けて答える。

「あ、俺も着付けできるから・・・手伝えるし。俺も踊りたいな」

「よっしゃー!江間!今度は負けねぇんだぜーー!!」

「望むところだ雪白ー!」

盆踊りの輪の中に我先にと駆けて行く二人の後を神風が追う。

「盆踊りって勝ち負け、あるのー?」

至極真っ当な疑問を真田が口に出す。

「まー、いいんじゃない?よーっし咲弥さんも負けないわよーー!」

「うふふ、ほらっ皆行きましょ!ノリ遅れちゃうわよぅ!」

蜜琉が織純と真田の手を取って、楽しそうに踊る三人の元へ駆けてゆく。

休憩したり、踊ったりと全員盆踊りを堪能して帰路に着く。

また、皆で遊びに行こうと約束をして。


また、行こうね?









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コメント

+。゜( ’∀’)・゜+

(色々やりきった顔)

イベシナの描写の長さに正直マジで!うわー嬉しすぎるーとキャッキャしてたとか内緒です、内緒(・ω・)

書き出してから一気に書き上げちゃいました、セリフ補正とかあればよろしくお願いしますー!

皆の動きがもう、リアルに想像できて楽しかった・・・!(´¬`*)
  • [2007/07/22 20:18]
  • URL |
  • 玖凪蜜琉の中身
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

(*´∀`*)幸いっぱい

(コソコソお邪魔させていただきます)

イベシナお互いお疲れ様でした!
本当に結構たくさん描写されていてとても嬉しかったです・・・!

何故かリプレイでナチュラルに女物の浴衣なのには背後自身吹きましたが(笑)
あれ、女物と書いた覚えないはずなのに・・・!(爆笑)

うわーうわー、素敵なSSに登場させてくださりありがとうございます!!
口調も全然違和感ないどころか、行動が忍らしくて思わずにやけてしまいました(お前)

ハクヤくんと手を繋いでるよ!(笑)
や、すみません、何か、本当ありがとうございます・・・!(平伏)

冒頭の江間くんと蜜琉ちゃんにふふふと笑みを零し、ハクヤくんと江間くんのじゃれ合いが可愛すぎる・・・!!と悶絶、咲弥ちゃんと碧ちゃんの行動に微笑ましくなりました(笑)
  • [2007/07/22 21:56]
  • URL |
  • 神風忍の背後らしき物
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

可愛いなぁ・・・(*´∀`*)

エスコートな二人(江間くんと蜜琉ちゃん)にニヨニヨしつつお邪魔いたします。

うあああ、もういろいろとありがとうございます・・・!!
仲睦まじく忍くんと手を繋いできていることに吹きました(笑)
た、たしかにやりそうで・・・!
子犬のじゃれあいを見ているようだ・・・(*´∀`*)>江間くんとのやりとり

盆踊りのイベシナは本当に結構描写されていてうれしかったです・・・!
楽しかったですね(*´∀`*)!

みんなに行動が生き生きして素敵で!
お誘いありがとうございました・・・!


  • [2007/07/23 14:57]
  • URL |
  • 雪白ハクヤの成分
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

(’’* 描写長かった

きっとまた高いところから見ていたに違いない碧です。コンニチハ。

今回は本当に描写多かったですね~。
予想外の長さに驚きました(笑)
祭りを知らない娘設定だったので、
どうやってにゃはにゃは言わせるかが課題でした…!(阿呆)

SSにのせてもらったことと、綿飴を頂けたことにお礼申し上げます。
ありがとうございました。
お礼を言われることになれていない娘はたしかに照れくさそうにしてそうです。

今回はお誘いありがとうございました。こんな娘でよければまた誘ってくださいませ。
★の都合がつけばいつでも駆けつける所存…!

ヽ(´▽`)ノ

よかったー、違和感なかった模様!

エスコートされ慣れてるんで蜜琉^^


今後も、イベシナなど遊びに行ったりすると漏れなく書かれたりするんでお気をつけ下さいませ(しかもやっぱり事後承諾)
  • [2007/07/24 23:48]
  • URL |
  • 玖凪蜜琉の中身
  • [ 編集 ]
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