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Stay Gold 2 

大好きだから ずっと
なんにも心配いらないわ
My darling Stay Gold
無邪気に笑ってくださいな いつまでも



雪白を見送って扉が閉まる音と同時に、蜜琉が溜め息をひとつ吐いた。
デスクにもたれ掛かりながら流れる髪を人差し指に絡めてまたひとつ。
自分に出来る事が多くないのはわかっているけれど、もどかしさが胸に広がる。
誰も彼もが、笑っていてくれたらいいのに――――
コンコン、と扉がノックされて蜜琉が顔を上げて、はぁいと返事をした。
それに応える様に扉が開いて、出会った頃よりほんの少しだけ大人っぽくなった彼が入ってくる。

「どうかしたの?」

「ううん、うーん、うん?」

「何ソレ、わかんないッて」

蜜琉の曖昧とした返事に良将が笑う。
気分転換にGTでもどうかと言う誘いに頷く、聞けば神風と雪白も行くらしい。
準備できるまで待ってるから一緒に行こうと笑う良将に、店を閉めたら10分で用意するわと事務室を後にした。
「あたしこのGTあんまりこないのよねぇ」

「なんで?」

「ちょっと遠いし、色々考えちゃわなぁい?」

「あー、確かにッ!ゾンビ打ち倒してる方が気は楽だよねェ」

そんな話をしている内にノーザンシティ米沢に到着する。
すでに雪白と神風が待っていて軽く手を振って笑う。

「わ、もう一人って蜜琉先輩だったんだ」

神風がにこにこと二人に笑いかけた。
少しぎこちない表情を蜜琉に向けた雪白に、大丈夫と微笑み返してから皆で中へと進む。
大した問題もなく、スムーズにゴーストを打ち倒して行く。
さすがに一年近い付き合いになってくると立ち回り方やお互いの癖もわかってくるもので、少々危なっかしい場面もあったが誰も倒れる事なくボスを打ち倒す事ができた。
さすがに息は上がっていたが、帰宅しようとイグニッションを解いて歩き出す。
ご飯を食べようと言う良将の提案に、雪白が依頼のコンディションを整えると言う事で辞退すると、当然神風も一緒に帰る事になるので結局来た時と同じで、蜜琉と良将の二人でご飯を食べに行く事になった。

「何食べよっか?」

「来る途中にM●Sバーガーあったじゃない?」

「いいねェ!オレ、蜜琉のそゆとこ好きだぜッ!」

「安上がりって事かしらー?」

「気取ンねェとこって意味!」

それにM●Sってお腹いっぱいにしようと思ったら定食くらいの値段にはなる、等と喋りながら駅前にあるファーストフードの店へ入った。
店内は暖かく、時間が少し遅い事もあって人も疎らだ。
注文を終えて二階のテーブル席へと移動する。

「なー、ゆっきーさ」
「ね、ハクヤちゃんって」

同時に切り出して目を合わせて笑う。
レディファーストで、と言う良将に頷いて蜜琉が続きを切り出した。

「最近、少し変よねぇ?」

「ン、いつもと様子違うよねェ」

蜜琉は素直に、バイトを休ませて欲しいと言われた事とその理由を話した。
一通り話たところで店員が二人の注文した品を運んで置いていく。
良将が手早く自分の分を取り分けて、蜜琉にトレイを寄せる。
アイスティーにガムシロップを入れてかき混ぜてから蜜琉がハンバーガーに手を伸ばした。

「なんつーかさ、ンー・・・無理してるっていうか」

「隠し事なんかはね、あってもいいのよぅ。でも辛そうにしてるのを見るのは、あたしは嫌だわ」

「蜜琉は真っ直ぐだよねェ」

「あたしはこれ以外に方法を知らないのよぅ。苦労知らずって言えば苦労知らずなお育ちだもの」

「苦労自慢なんかするモンじゃないしねェ!・・・オレは蜜琉がキツイめに合うのはやだな」

がぶり、とハンバーガーに齧り付いた蜜琉に笑顔を向けながら良将も齧りついた。
一通り食べ終わり、残ったポテトを摘まむ。

「ねぇ、良将」

「ン、なーに?」

「ハクヤちゃんの事なんだけどねぇ。少し、気をつけて見ててくれる?」

「そりゃモチロン!蜜琉は?」

「あたし卒業旅行で香港行くって言ったじゃないのよぅー、二泊三日!ほぼ三日間いないようなものよ?」

すっかり忘れてたと言う顔で良将が蜜琉を見た。
やっぱり、と言いながら蜜琉が出発は明後日だと告げる。
残ったポテトやドリンクを片付けて立ち上がり外に出ると三月の頭とは言えまだ寒く、蜜琉がマフラーをしっかりと巻いて白い息を吐いた。
さり気なく、蜜琉の手を握って良将が歩き出す。

「三日間いねェのか・・・別に寂しくなんかないんだからねッ!」

「すぐよぅ、お土産買って帰ってくるから」

くすくすと笑って蜜琉が答える。
だから、その間。
見ていてあげてね、と呟く。

「大丈夫ッ!オレだってゆっきーの事心配してんだから!蜜琉は心配しねェで楽しんできなよ」

「そうね、何もなかったらそれでいいんだしねぇ!」

「ン、だからお土産忘れないでいってらっしゃいなんだぜ!」

蜜琉の不安を拭うように良将が力強く頷いて笑った。


変わりゆくのが 人の
こころの常だと言いますが
ねえダーリン your soul
優しく輝きつづけるわ

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