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土蜘蛛戦争 後編(検閲前) 

何時間たったのだろうか。

不意に響き渡る声。


「伝令!!!女王の領域を制圧!!女王は撤退、死傷者は・・・」


ビクンと顔を上げて報告を聞く。



体の力が抜けるのを感じる、へなへなと崩れ落ちるという言葉がぴったりな程。

「終わったのかなっ?大丈夫かい?玖凪クン」


菫がへたりと座り込む蜜琉を覗き込む。

「こうしちゃいられやせんぜ!兄さん姐さん方をお迎えにいってまいりやす!!」


白楽が居ても立ってもいられなくなったのか立ち上がって歩き出そうとしたその時。


その向こう側から、帰ってきて欲しいと願ったその人たちの姿が目に映る。


ぼろぼろになってはいるが元気なようでこっちに手を振りながら歩いてくる数人の姿が。


「燦然兄さん、ご無事で何より・・・!!!」


白楽がグッと涙を堪えて出迎える。


「そうゆう白はぼろぼろではないか!無茶するなと言ったのに全くお前という奴は!!」


「さすがに少し疲れましたね、途中で木乃香様も回収致しましたし。担架をお願いしなくては」


木乃香に肩を貸しながらここまで歩いてきた茜が疲労を隠せない様子で呟く。

「そういう赤金クンもだいぶ疲れてるみたいだよ?担架は菫ちゃんがお願いしてくるからそこで待ってるといいよっ!!」

すくっと立ち上がりテントに向かう菫に、ありがとうございますと声を掛けて茜が見送る。

数名、姿が見えない者もいるがどこそこに居たと燦然世界が白楽に話しているのが聞こえる。


「世界ちゃん、ガンナーは・・・?途中で会わなかった?」


「クロダならすぐに来るぞ。心配するな蜜琉!!いやしかしクロダはすごかったぞ!なんというか鬼神の如き戦いっぷりだった!遠くから見ただけだがな!!後ハチとも会ったぞ、うっかり粉塵爆発に巻き込んだがあやつも無事だ!!安心しろ蜜琉!!」


途中で何か聞いてはいけない単語を聞いた気がするが誰も突っ込まなかったのは疲労のせいだろう、多分。


「ありがとう、大好きよ世界ちゃん!!」


「うむ、私も好きだ!礼には及ばん!」


はっはっはと笑いながら負傷者が気になるのか蜜琉の頭を軽く撫でてからテントに向かって歩いてゆく。


「しかし疲れたなー、なんぞ温泉があるらしいぞ」


温泉に行くらしい、という話を聞きながら蜜琉がふらりと立ち上がる。

そして前線に出ていた能力者が戻ってくるその中に、漸く待ち望んだその姿を見つける。


吸い寄せられるようにその姿に向かって駆け出す。
走ってくる蜜琉に気が付いたのか、慌てた顔をして走るなとか言ってる気がするけどそんなのは聞こえない。


「お帰りなさいっ!!」


その腕に抱きとめられながら顔をあげる。


「ただいま」



なんだか色んな気持ちが溢れて、言葉が上手く紡げない。


姿を見て、声を聞いて、体温を感じて、塞き止めていた気持ちが溢れるように。


「よかった、皆が無事・・・でひっく、が、ガンナーが無事で・・・っ」


子どもみたいに泣きじゃくりだした蜜琉を困ったように頭を撫でて抱きしめる。


頭を撫でられて大丈夫だと言われている内に安心したのか蜜琉が意識を手放してしまうと、クロダが抱き上げて皆の所に歩いてくる。



「・・・な、なんだ」

揃ってニヤニヤとした中出迎えられ気恥ずかしくなったのかクロダが口を開く。


「いいえ別に?玖凪様可愛いなーとか、出来ておる喃クロダ様とか、わぁーいラブラブあっちっちー☆とか思ってないですよ?ホントホント、巫女サン嘘ツカナイ]


いやそれ思ってるだろ。


「まったくでございやす、そんなピンクフィールドに当てられてなんかいないんだからねっ」


なんでそんな口調なんだ、というかピンクフィールドってなんだ。



言い返すと倍になって返ってくるのが目に見えていてクロダは敢えて反論はしなかった。



「まぁまぁ!玖凪クンずっと張り詰めてたからねっ!安心して気が抜けちゃったんじゃないかな!」


見兼ねて菫が助け舟を出す。


「まぁよいではないか、皆お疲れ様だ!このまま温泉に向かうぞ、すでにバスは確保してきたぞ!!白が!!」


「温泉・・・?」


満面の笑みの燦然世界に怪訝そうな顔でクロダが聞き返す。


「へい、なんでも学園のパトロンが所有してる温泉だそうでこっから一時間ちょっとらしいですぜ!」


「ほんとに何でもありだな、この学園は」


呆れながらもバスに向かう。


「ちょっと気になったんだけど、ここに居ない人たちはどうするのかなっ?」


「ここに居ない人も電話を入れて場所を聞いてあるから、途中で迎えにいけるわよ」


木乃香が抜かりなく答える。



「あ、イグニッションは解いてからバスに乗れ!!後おやつは300円までだ!!」






夢現でその声を聞く、それは何時もの人達、変わらない風景で。























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コメント

おいおい、終わんないよ!

・・・もう、温泉からは温泉編で書くよ(色々諦めた)

検閲前でーっす!後ほどセリフ検閲なぞして直しますので。
  • [2007/04/07 19:36]
  • URL |
  • 玖凪蜜琉の中の人
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

(お疲れ様です!

何だかやたら紙袋を出して頂いて有り難うございます……!
本物もこれくらい気遣える様に頑張ります。
そして何だこのピンクフィールド。
甘酸っぱいです先生。

後、「300円」を「3000円」と見間違えて、素で「おやつ3000円って何買えばいいんだろう」と思った馬鹿です。
設定金額高過ぎる)
  • [2007/04/09 22:09]
  • URL |
  • (鬼頭菫の中身)
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

勝手に出してます、てへ

重傷仲間なのでそれはもう必然的に!!!(笑)

いやもう、突っ込み役がいないんですよ・・・!ムスオミちゃんどこーーっていうくらいに!!(爆笑)
菫ちゃんならきっとやむなく突っ込んでくれると信じてる(待て)

ピンクフィールドはほら、こう、妄想の産物!ストロベリィ・・・っ(パァァァ)みたいな感じで。

3000円てどんだけ買えるのおやつ・・・!!!(笑)

300円も高校生にしては何買えるんだよですが(笑)

またお暇な時に検閲よろしくですよ・・・!

多方面に迷惑かけてます☆ミ
  • [2007/04/11 01:39]
  • URL |
  • 玖凪蜜琉の中の人
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